西上州(群馬) 三ッ岩岳(1032.2m)、大津(1053m 撤退) 2020年1月25日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 12:18 三ッ岩岳登山口−−12:26 登山道分岐(標高710m)−−12:57 竜王大権現−−13:11 登山道分岐(標高1010m)−−13:21 三ッ岩岳 13:40−−−13:43 登山道分岐(標高1010m)−−14:10 890m鞍部−−14:30 標高1000m付近岩壁で撤退−−14:47 890m鞍部−−14:51 廃林道と分かれる−−15:01 登山道分岐(標高710m)−−15:05 三ッ岩岳登山口

場所群馬県甘楽郡下仁田町
年月日2020年1月25日 日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無930m鞍部から大津の1020m峰直下までは痩せた岩稜で転落注意。標高1000m付近に岩壁があり一般的には大津方面から下ってロープで懸垂するのが順当。大津〜930m鞍部間は一般登山の範疇を越えている
山頂の展望良好
GPSトラックログ
(GPX形式)
登山口〜三ッ岩岳山頂
890m鞍部〜撤退箇所〜890m鞍部〜登山口
コメント大仁田ダム下の登山口から周回。三ッ岩岳は絶壁上だが登山道があり普通に登れる。あわよくば大津も登ろうとしたが、地形図で懸念した標高1000m付近が岩壁で登れず撤退。帰宅後にネット検索したらその岩壁は懸垂下降する場所だった。次回の大津は南西側から攻める予定


登山口〜三ッ岩岳山頂
890m鞍部〜撤退箇所〜890m鞍部〜登山口


三ッ岩岳登山口 砂防ダムが立ち並ぶ谷沿いを登っていく
怪しげな丸木橋 標高710m付近で分岐登場。右へ
植林の急斜面を登る 巨大な岩壁が登場
標高910m付近の岩壁基部が竜王大権現。祠あり 再び植林斜面を上がる
標高930mで尾根に出る。山頂と反対側は巨岩 山頂方向
尾根上を進む このピークが三ッ岩岳山頂
三ッ岩岳山頂 北側の展望。北側は切れ落ちているので雪渓
北尾根の岩峰に何か見える 拡大すると頭が無い石仏!
三ッ岩岳から見た北東方向 三ッ岩岳から見た烏帽子岳
三ッ岩岳から見た上越国境。今年は寡雪だが真っ白
三ッ岩岳から見た奥日光〜足尾山塊。手前に赤城山が重なっている
三ッ岩岳から見た上州武尊と尾瀬の山 三ッ岩岳から見た大津
大津拡大。やっぱ岩峰だ。こちらから登れるか? 帰りは890m鞍部へ
いきなり尾根を外れて北に迂回 尾根に戻ると岩壁だった
960m鞍部の案内標識 960m鞍部を890m鞍部と誤認、直進してしまった
誤りに気付き戻って960m鞍部から南へ下る 890m鞍部。標識が一部欠けている
890m鞍部から登山口へ向かうルートは廃林道 大津向けて尾根を直進
940m峰を越えて登りにかかると自然林へ 標高950m付近。この先が岩稜
標高970m付近。痩せた岩稜 標高990m付近。前方にヤバい気配が・・・
標高1000m付近。垂直の岩壁でフリーで登るのは危険で撤退 岩壁直下から見た三ッ岩岳
890m鞍部に戻る 廃林道で登山口へ
この標識で廃林道から右に外れて登山道へ 廃林道から右に外れる登山道
登山口に到着


・烏帽子岳、橋ノ台の次は三ッ岩岳と大津。三ッ岩岳は大仁田ダム下部から登山道があるが、大津はこの方向からだと山頂北東側の1020m峰直下が等高線が異様に高密度で、地形図では表現されていないがおそらく岩場だろう。ここが突破できるか不明だが、せっかく近くまで登るのだから、帰りがけに行ってみることにした。

・登山口には駐車場とトイレあり。こちらには車は無く登山者はいないようだ。とは言え、もうお昼だから出発には少し遅い時間だが。

・登山道はほぼ地形図通りに付いているらしく、最初は砂防ダムのある谷筋を登り、谷の傾斜が緩んだ標高710m付近で登山道が二手に分かれる。谷沿いに直進が三ッ岩岳と大津の間の最低鞍部(890m鞍部)経由で三ッ岩岳に至る道で、右手が竜王大権現経由で三ッ岩岳に至る道だ。帰りに大津に立ち寄る関係上、往路は竜王大権現経由とする。

・谷を離れると植林の急斜面をジグザグに上がっていく。途中、右手上方で枯れ枝が折れる音がして見てみるとカモシカだった。西上州では鹿は頻繁に糞を見たり鳴き声を聞くが、カモシカの姿は初めてかも。

・標高910m付近で頭上に巨大な岩壁が登場、その基部に祠があり、それが竜王大権現だった。オーバーハングして岩屋状になっていて、もしかしたら岩屋さんがチャレンジした跡がないかと目を凝らしたが、金具類は見られなかった。

・登山道は岩壁基部を上がっていくのかと思ったら左斜めに上がっていき、折り返して再び岩壁に接近。この岩壁上が尾根になるが、当然ながら岩壁のままでは登ることはできない。岩が切れて通常の尾根に変わる箇所(標高930m付近)で登山道は尾根に上がった。山頂とは反対側の尾根上には木の高さほどもある巨岩が立っていた。

・もう山頂かと思ったら横移動があった。登山道上には厳しい岩場は無く、ヤバい箇所は迂回しているようだ。山頂手前で左に分岐する道があり、これが890m鞍部へ通じる道で、帰りはここを下る予定だ。

・三ッ岩岳山頂は絶壁上で、北側は切れ落ちている。でもその向こうに続く岩峰群の稜線上に明らかに人工物が見える。視力が低下した目では何だか分らなかったがデジカメで拡大すると石仏のようだった。しかし頭が無い! 山頂方面から見ると絶壁なので、逆側から登れるルートがあるのだろうか。

・北側が絶壁なので見晴らしは良好。朝方は雲に覆われて見えなかった平標山〜谷川岳、朝日岳等の上越国境付近の山々も白く輝いている。朝は逆光で雪があるのが見えなかった上州武尊や日光白根も白く見えていた。烏帽子岳よりも標高が低く西や北の山に近くなった影響か、後立山は見えなかった。浅間山の頭だけがかろうじて見えていた。

・大津方面にも視界が開けていて、見るからに大津は岩峰だ。こちら側から普通に登れるルートがあるのだろうか? これは現場に行ってみないと分らない。

・休憩を終えて大津へ向かう。出発時にGPSの電源を入れ忘れたため、三ッ岩岳山頂から890m鞍部までGPSのトラックログが欠落し、ファイルが2分割されている。

・山頂のすぐ南側で890m鞍部へ下る道が分岐。尾根上をまっすぐ下るのではなく北側の急斜面を迂回していた。迂回路が終わって尾根に戻って振り返ると岩壁がそそり立っていた。これを迂回するためのルートだったわけだ。

・こちらの登山道も要所に案内標識があるが、地形図や高度計を見ていなかったので910m鞍部を890m鞍部と誤認してしまった。ここに案内標識があり登山口は左へ下る方向で、地形的には890m鞍部と同じ。直進して930m峰に登ったらその先が無い! ここで地形図を見て誤りが分かった。大した時間&労力でなかったのがせめてもの救いだ。

・下りの途中で登って行く青年とすれ違う。人のことは言えないがこんな時間に登っているのは珍しい人だ。こちらは大津を経由して下るが、青年が三ッ岩岳山頂に立ち、休憩して登山口に戻る頃に私も戻れるだろうか。

・大きく下って今度こそ890m鞍部。ここにも先ほどと同じような標識があるが、熊にかじられたのか一部が欠けている。下る道は廃林道で大津方面は尾根道。道があるわけではないが藪が無いのでこれまで同様に歩ける。

・植林に覆われた緩やかな940m峰を越えて登りにかかると植生が背が低く幹の細い落葉樹に変わり、いよいよ岩場が登場。結構な痩せ尾根で両側は切れ落ち、落ちれば軽傷では済まない。岩や灌木に掴まって慎重に進んでいく。もし登山道があれば間違いなく鎖が出てくる状況だがフィックスロープも無い。ただし、岩稜上には明らかに踏跡があるので、一般的にはここがルートとして使われているのは間違いない。

・慎重に岩稜を登っていくと危惧していた事態が発生。ほぼ垂直の岩壁の登場だ。帰宅後にGPSの軌跡を見たら標高1000m付近だった。立木は皆無で岩角を掴んだりステップとして使うしかないが、私の技量では無理をして登れるかどうかギリギリの地形だ。ただし私では下りはフリーでは絶対に無理だろう。登りでも1つのミスで転落すれば命に関わるため、ロープで安全確保しながら登らないとヤバい箇所だ。岩壁の左右に迂回できる箇所がないか慎重に探したが、どちらも切れ落ちて迂回不可能。もう少し下った場所で迂回できる箇所がないか探すためにいったん退却し、下りながら左右を見たが、これまで同様に切り立った地形が続き、相当高度を下げない限りは迂回は不可能だった。まあ、これも想定の範囲内なので今回は素直に諦めて下山することにした。

・下山後に大津についてネット検索したら、このルートは逆回りで大津から三ッ岩岳へと下る方向で使われていた。つまり、あの岩壁は登るのではなくロープで懸垂下降するのが常識ということ。なるほど。踏跡が突然消えるわけだ。次回、大津に登るときには南西の主稜線から攻めることに決定。こちらなら危険箇所にはフィックスロープがあるとのことだった。

・890m鞍部に戻って廃林道を下り始める。登りでは廃林道は見当たらなかったのでどこかで廃林道から離れるはずだと考えながら歩いていると、意外と早くその場面が登場。林道路肩が崩れた少し先、廃林道が登りに変わる手前の場所で案内標識が立ち、右手の谷へと登山道が分岐していた。

・その後は沢沿いの登山道をどんどん下り、登りで利用した竜王大権現への分岐を経由して登山口に戻った。その数分後、青年も下山。深谷市在住とのことだった。

 

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